スペインやフレンチなど多彩な技法を小気味よく取り入れ、洗練のイタリアンを提供する鵜野シェフ。彩り鮮やかな素材の組み合わせや香りなど、遊び心満載の料理人だ。今回の三品は、その“遊び”がテーマ。どれも料理として完成されているのだが、何種もの食べ方味わい方ができるようにゲストに自由を託しているところが面白い。
「ホワイトアスパラガスのポタージュ」と供されて目を疑うエスプーマ仕立てのスープは、ホタテとキャビアを添えたスプーンが「食べ方はお好みで」と語りかけてくる。パラパラと上に散らして食べる人、全体に混ぜてすくう人、グラスの底に潜ませてある温泉卵もみんな混ぜてトロリの感触を味わう人、とゲストは思い思いにお楽しみ。
オマール海老のサラダは、何やら盛り上がっているラザニアの端からみずみずしい野菜やメロンが半分顔を見せていれば、ペロリとめくりたくなるのが人の心理。ラザニア共々ナイフを入れるもよし、素材の彩りを楽しみながらいただくもよし。
柑橘の風味が爽やかな仔牛フィレのローストには、紫キャベツの酢漬けやナッツ、キャラメリゼした黒胡椒が添えられている。あれこれと絡めて味わうのはもちろん、ワインのお共にピリッと辛い胡椒をつまむなんていうのも、酒好きにはいい。
まるで遊ぶように味わう、これは新しい幸せだ。 |
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「リストランテ キオラ」料理長、「トラットリア キオラ」「キオラ ザ フォーコ」総料理長。キレのある味付け、香り立つ料理で人気を誇る。常に新しさを打ち出す感性の料理人。 |
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| [住所] |
港区麻布十番3-2-7
リゾーム麻布十番1F |
| [電話] |
03-5730-0240 |
| [営業時間] |
11:30~15:00(L.O.14:00)、18:00~24:00(L.O.23:00 ※日はL.O.21:30) |
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手打ちのラザニアの下には、アスパラやオクラ、ブロッコリーに枝豆と色濃い季節野菜が。完熟メロンとピスタチオ・オイルが香りたつ |
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低温で柔らかく仕上げたフィレ肉を、オレンジの風味が爽やかなソースで。ピリリと辛い黒胡椒のキャラメリゼをスパイスに楽しむ |
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シャンパンをボトルで開けるのは記念日など特別な日、というのがまだ一般的な認識のようだが、「華のあるシャンパンこそカジュアルに」が鵜野シェフの洒落たススメ。週末の昼下がりや夕暮れどき、家で楽しむならコップのようなグラスで気取らずに。キオラでのディナーの食中酒なら熟成感ある「’85 メニール・トラディション」がシェフの一押し。
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